日本大学関連施設で開催されている摩耶峰央原画展の3期に行ってきた。
第3期は「美青年・美少年特集」。おなじみバンコランやマライヒなどの原画が見られると思うとウキワクウキワクしますね!
仕事場を19時に出て現地に向かいます。原画展は規模が小さいので30分程度で見切れちゃう。20時閉館のギリギリに行ってちょうどよいぐらい。
早速出迎えてくれる「美少年」は妄想のパタリロのページ。たしか「パタリロの1日」という、1か2巻に収録されてる作品じゃなかったかな(確認後で修正するかも)。バラがイッパイですね!
国王直属の周辺雑務集団タマネギが、実は美少年の集まりだったことがわかる…この話もなんて名前だったかな。あとで確認して修正する。そんなページだけど、コミックスで読んでたときに気になってたページ最下部のコマ、ここは雑誌経済時に広告が載ってて、単行本化したときに埋めたのかと思ったら生原稿で「広告」が入ってた。これは衝撃…。
雑誌で読んでないコミックス派だったりょうすけちゃんには新鮮な、雑誌掲載時の扉横アオリは編集者ではなく、摩耶峰央本人が作っていたというエピソードも新鮮。
今回のテーマが「美少年」であるので、それについてもコメントで触れられています。ジェンダーフリーを訴えるのは数十年早かったわけですね。
同性愛者ではないのになぜ同性愛を描くのか。それを語ったポップもありました。
女性を描けない、というのを理由にしてるけど、たぶん自分の趣味が出ちゃうのが怖いんじゃないかな。ま、冗談ですが、胸や臀部やくびれなどは女性でも個性があるわけで、それを描き分けることは難しい。ならばいっそオトコでまとめてしまえば楽じゃね?って方法論だと思います。思い切りはよいですが、振り切り過ぎな気もします。
「パタリロ!」には必要不可欠なキャラクター、バンコランの名前の由来もありました。これは知らなかった。
バンコランほどでもないけど、結構な出演回数のCIA ヒューイット。彼の回はなにか個人的な恨みでもあるのかというぐらいロリコンをイジるわけですが、著者がただ単に面白がってただけだったようです。納得。
ここから展示されている美少年の一部を。まずはそのヒューイット。アメリカよりはイギリス人っぽい雰囲気ですが、これでロリコンってヤバいですよね。
次にマライヒ。なにかの扉絵なのかな?
そして、イヨマンテ・サンダーズ!キミはなんでココに居るのw!?いつもバンコランにイジメられる愛される上司。男色感もありません。安心して見られるキャラクターの一人。
そしてこのエピソードを見落としてるかも、マリネラ警察長官がタマネギ部隊のように実は美少年だったってページ。これどこにある?
こんな美少年・美青年ページが多数展示されてて鼻血出そうですよ。
そして、これは今回の目玉。名作「忠誠の木」の原画ですわ!
冒頭、ある木にいたずらしようとしたパタリロが老人に怒られる。パタリロは、木には擦れて読めない文字のようなものがあることに気づく。本筋、小説を書きたくなったパタリロが、取材のために昔のフランスに行くことになって一人のタマネギを連れてタイムワープしたら、それがフランス革命前日に移動してしまい…革命に巻き込まれないように現代に逃げようとするパタリロの手を振り切って、現地女性に恋したタマネギが残って革命に参加する。そして、冒頭の木の文字が、フランス革命に参加したタマネギが残した「忠誠を誓う言葉」だった、という話。
もうなんというか、こういうSFなのぞくぞくしますよね。このネームが見られます!
それが3ページも!
お気に入りの作品の貴重な資料が見られて、もうよだれが止まりません。
摩耶峰央原画展も残り半分になりました。まだ見てない方は早く行きましょう。そしてヨダレは垂れてきたらちゃんと拭いて作品を見ましょう。