日別アーカイブ: 2016年9月7日

「シン・ゴジラ」を観てきた。

ゴジラについて、そんなに知識はないです。むしろ初心者です。
「ゴジラ対ビオランテ」を89年ぐらいに観て、その後は97年ぐらいのハリウッド版「Godzilla」、そして「Gozilla 2014」を観た程度のゴジラファンです。

庵野秀明氏についても初心者です。
「不思議の海のナディア」「エヴァンゲリオン」は観ましたが1回しか観たことがありません。安野モヨコの「監督不行届」は何度も読んでます。
ですが、たぶん一般人と同レベルです。

そんな中、上映中の「シン・ゴジラ」が話題になってるのでぜひ観に行きたい、と夜のレイトショー狙って出掛けてきました。
夜8時40分からの上映、都下のシネコンですが、それなりに席が埋まってて驚きました。「君の名は」の方はもっといた様子でしたが。

godzilla-2019-web
最初に海ほたるを襲撃したあとに蒲田に上陸した怪獣がゴジラと戦うのかと思ったらゴジラに進化しおった。
今までにゴジラが成長するエピソードがあったという記憶がないので(見てないだけかもだけど)これは新鮮でしたね。
今思うと、あの目玉は初期のゴジラの目を模してるのかな、とも思います。

進化して鎌倉からに再上陸したゴジラ、蒲田から上陸したゴジラと同一物体だと認識・決定するのは早すぎないかと思う程進化してて考えさせられます。
あれだけ形が替わってたら別の個体が来たと認識すべきじゃないかしら。

東京都心が襲撃された際の絶望感は半端ない
りょうすけの一番よかったと思うシーンはここ。

蒲田上陸時ではその進行経路が直接的な被害を負うだけだったのに、鎌倉上陸時においてはゴジラが吐く熱線がビルを上下に裂き、上空を飛ぶステルス戦闘機は破壊され、日本の内閣を乗せた首相官邸のヘリコプタは大破する。
歩行経路だけではなく、ちょっと距離のあるトコロも攻撃範囲に入る。

現代の特撮技術とCGを駆使したこのシーン、過去のゴジラでは見る事のできないこのリアリティだと思う。
今の時代に生きてて、ここでゴジラを作ったらこうなる、という作品を見れて本当によかったと思う。

鎌倉上陸後、人間はゴジラが疲れて寝てる間に対策を用意する。
世界は核を使え、と言うが日本は血液凝固剤の投与をすすめる。
これが経口投与でやる、ですって奥様。

ゴジラは結構政治・外交ネタをちょいちょい挟んで風刺してるつもりらしいですが、これも踏襲しているところが素晴らしい。
作戦開始テーマがエヴァンゲリオンの「ヤシマ作戦」のBGMを想像するイントロだったり、ゴジラ登場シーンが過去の「ゴジラ」のBGMをそのまま使っていたりと製作者のリスペクトというかこだわりというか、なんかその、「ゴジラ」大好きなんだな、って感じが伝わってきていいです。

ご都合主義でとってもうまくいくんだけど、いや、その作戦の映像はとっても素晴らしく、無人在来線爆弾とかもう映画でしか観られないことをみせてくれて、もうオシッコちびりそうでしたわ。

ポンプ車で凝固剤を口に投入して、ってそれゴジラは飲んでくれるのか確証あったの?
そんなのも行動力で推し進めてしまうのが映画!ナイス映画!大好き映画!
こんなの阪神大震災や911の東北地震への政府の対応みてたらできないのわかるところがステキ!映画!

クライマックス、無事作戦は終了し、ゴジラを停止状態にできた。
最後、ゴジラのしっぽに何かくっついてなかった?
ってのは気になるトコロ。

「シン・ゴジラ」を鑑賞いたしまして、これは…

トクサツガガガ(1)より(若干修正)
それぐらい、「シン・ゴジラ」よかった。今年一番の作品です。
まだご覧になってない方は早く観に行きましょう。

クラッシュアンドビルドで日本は強くなってきた、っていうけど、クラッシュ世代はたまったもんじゃないのよね。
問題なのは、今がクラッシュ世代なら次は、子供たちの時はビルドで今より楽をさせられるかの保証も希望も特に見つからないところよね。