とりあえず大したことなかったので笑い話としとして書けますし、東京の救急事情に少し触れるという貴重な経験をしたので日記に書いておくことにします。
サマーなサンデーはりょうすけはだいたい海に行ってるんです。今日とていつも通り海に行って時代の波には乗れないくせに波に乗ろうとしてたんです。ですが諸事情により今日は海に行かず「こマねち」の仲間とテニスに行ってました。テニスは午前9時から1時間だけ。なので10時半には帰宅し、洗濯と掃除、シャワーも浴びて一服してたところの午前11時13分、妹の携帯電話から電話がかかって来ました。
電話をかけてきたのは妹の友人。「妹さんがお腹が痛くて耐えられない、というので救急車を呼びました。一応ご連絡しようと思って電話しました。」と。
できた友達です。妹の家はりょうすけの家から4軒隣なので付き添うことにしました。パッと着替えてダッシュで妹の家に。すでに救急車が来てる。妹はお腹を抱えながら担架に乗せられるところ。いつも笑ってる妹が苦痛に満ちた表情でいます。確かに痛そうだ。ふはは、痛そうだ、苦痛の顔だ、わはは。…すみません、不謹慎に笑いそうになってたことをお詫びします。
「どうしたの?なにか変なの食べた?」と聞いてみると「さっき梨ジュースを飲んでたんですが、その後すぐお腹が痛いと言い出して、15分ぐらいは我慢してたんですけど床を転げまわって痛い痛いと言うので救急車を呼びました。」と妹の友人が教えてくれた。
最近どうでもいいことに救急車を呼ぶ輩が多くて本当に重病人が救急のお世話になれない、って話もあるので一応補足すると、妹は「お腹が痛いだけで救急車なんて大げさ過ぎる。ただの便秘だったら恥ずかしい。」と一応遠慮していたようだ。しかし10分も我慢できなくなって救急車を呼んだらしい。しょうがないですよね、許してあげてください。
11時30分、吉祥寺の救急病院一件目に受け入れできるかを救急隊員が問い合わせ。ちょうど先に救急患者が入ったらしく、搬送しても待たされる可能性があるので別の救急病院に問い合わせする事にする。11時40分受け入れ可能であることを確認したが、内科もある病院だけど日曜日である今日は外科の医師しかいないそうな。
患者によっては「内科の先生じゃなきゃやだー」って言う人がいるらしい。妹の場合まず内科だと思うのだが外科の医師しかいない事の患者による了承を得る必要があるそうです。この場合、患者が返答できない場合は親族による代返のみが有効で、友人による代返ではこの救急病院への搬送は断られる。友人による代返でも許される救急病院を探すとのこと。病院側のリスクマネージメントも大変です。
また、保険証と診察料預かり金について聞かれる。
保険証はまぁ普通の人だったら財布などに入れて肌身離さず持ってるはずだからいいよね。診察料預かり金とは、救急で搬送された病院の経理が休日で止まっていたりすると、救急患者が受診して帰宅した後診察料を払いにこない患者がいる事が多いらしいのでそのための預け金。こんなことが多くては確かに救急病院をやりたがるわけがない。この預かり金は病院から帰る時に支払うが、後日診察料を差し引いた差額を返却してくれる。というわけでここで1万円があるかを聞かれる。幸いにも財布に2万入っていたので預かり金を了承する。
11時45分、幸いにも二件目で搬送先救急病院が決まったので、早速救急車発車です。妹は「初めての救急車」と言っていましたが、実は違います。妹が3歳の時、母親の運転する車の前に車線はみ出して出てきた車と正面衝突の事故があり、助手席でりょうすけの膝の上にのってた妹は放り出されてフロントガラスに頭をぶつけてます。その時に一度救急車に乗ってますよ。まぁ3歳なんで覚えてないでしょうが。
12時。運ばれたのは吉祥寺にある病院。営業している時は内科もある病院。レントゲン、CTスキャン、血液検査などを経て盲腸や潰瘍などではないこと、点滴を打ったら腹痛が和らいだことから2時間程度で病院を出た。救急車に運ばれる間で歩くこともできなかった妹が歩いてるのはクララをみてるハイジな気分だ。ちなみに9歳年の離れているりょうすけと妹の間では、妹が一人立ち姿を前にも見てるので二度おいしい思いをしたことになる。涙がちょちょぎれそうになった。…すみません、表現が大げさな事をお詫びします。
結果的にはウィルス性腸感冒だったのですが、とりあえず救急車で搬送される時には以下の事に気をつけよう。
* 本人が答えられない状態にある場合、親族の同意が必要。
* 保険証はちゃんと持ってなさい。
* 病院が休診日だと診察料預かり金が必要な場合があるぞ。一万円ぐらいは部屋に隠しておこう。
一人暮らしの人が多い世の中、緊急時にも対応できるようにいろいろ準備はしておきましょう。
そうだな、まず裸で寝るのは止めた方が良い。
フォローし忘れるところでしたが、「梨ジュース」は無罪でした。疑ってしまったことをお詫びします。