日別アーカイブ: 2018年6月19日

NextCloudの開発者が来るとのことなので会ってきた。

りょうすけちゃんはこれでもIT業界の人なの。自慢できるほどプログラム書けるわけでもないし、自慢できるほどスゴイ技術を持った人でもないけど、IT技術雑誌にマンガ連載している不思議ちゃん。もう5年目なんだけど、「こんなクソマンガいつまで載せてるんだ」とか、誰か怒ってないのか、常々心配です。

「クラウド」って言葉が一般的になってもう10年ぐらいになりますか。AWS(Amazon Web Service)やDropBoxやGoogle Driveとか、いろいろあるけど、ファイル共有から始まってサーバそのものを預けちゃって、手元にデータ残さないようになったよね。

一応、りょうすけちゃんも使ってるよ。AWSやGoogle DriveやMicrosoft OneDriveとか。でもね、Googleは気分でサービス停止したりするし、アメリカンな奴らはM&Aとかで敵対企業買収しちゃってサービス停止しちゃったりするし、日本のクラウドサービスはストレージふっとばしたりするから微妙なところもあるよね。クラウドは計画的に、ちゃんと稼働を確認しながら利用するのが一番だと思うの。

で、りょうすけちゃんは、というと、ファイル共有に限って言えば自前のサーバを使ってる。DropBoxの様に利用できる「ownCloud」を使っていた。

スマホのアプリや、PC(Windows, Mac, Linux)用のアプリもある。スマホからは撮影した画像をWiFi環境に入ったらサーバにバックアップしてくれたり、PCで電子書籍を購入したら特定のフォルダに入れておけばサーバと同期してくれるから、読書用に使ってるタブレットに書籍を同期すれば通勤中の電車の中でその本が読める。すっごく便利。

その「ownCloud」も商業的なトラブルがあって、2014年頃に開発チームが分裂した。新しい方は「NextCloud」となり、「ownCloud」も2018年現在稼働中。

ownCloud創始者で、NextCloudの開発者でもあるFrank Karlitschek氏が来日するから、ということでセミナーに行ってみた。

ほら、オープンソースソフトウェアってコードや、寄付での貢献もあるけど、「使ってるよ!素晴らしいソフトウェアだね!」って面と向かって感謝と激励をすることも貢献なの。なので、アイツに言ってやるんだ。「お前の作ったownCloudとNextCloudはサイコーだっ!」ってね!

結構大きい会場でやるのかと思ったら30人ぐらいが入る程度の会議室だった。あれ?こんなに需要少ないの?って来て驚いたよね。

時間になり、Frank氏登場。ownCloudからNextCloudの今に至る歴史や、新機能についてスライドを使って説明してくれた。英語だったけどなんとか着いてけたな。

Frank氏のプレゼンの後は、NextCloudでビジネスしてる、という人の公演。その間にFrank氏がスマホで会場撮影してたのを見たので…ちゃっかりカメラ目線である。

公演後はビアバッシュで、ビールとピザを頂きながら雑談した。

Frankと名刺も交換して、「NETGEARってメーカーのReadyNASって製品知ってるか?あれ、ownCloud入ってるからNextcloudに入れ替えるようにアプローチしたらもっとシェア増えると思うよ!」って言ったら「ReadyNASって製品は知らなかった。調べてみる。」って。これぐらいの英語ならルー大柴的に喋れる。むこうの人は当社比1.5倍ぐらいゆっくり喋って欲しい。

ownCloud・NextCloudは、便利!ともてはやされるDropBoxやOffice365などのクラウドにデータを預ける事が不安な人のための代替えツール。ファイル共有もできるし、チャットやメッセンジャー、カレンダーにアドレス帳、レイアウトはMS Officeと同じ様にならないかもだけどブラウザ経由でOfficeファイルを編集する機能も持ってる。適切にバックアップなどの運用管理ができれば第三者にプライバシーを渡す必要がない。

「コントロールは自分でする」っていうポリシーは大事だと思うの。自信があるから運用するのであって、万人におすすめできないのはわかってる。でも代替えは常に用意するべきなので、NextCloudはこれからも頑張ってほしい。もちろんできる協力はしていきたい。

帰宅後、早速、ownCloudからNextcloudに移行した。version 13から使える「talk」という機能は、LINEやGoogle Hangoutsのようなメッセンジャーツールになるのだが…うちのサーバで使ってるNextcloudは自分しかユーザがいないので全く試せない…(´・ω・`)

よし、会社に無理矢理入れよう。