24個のPC用ハードディスクを破壊した話

会社に壊れたハードディスクをため込んでたんですよ。その数24個。年代物のIDE HDDからSATAまで24個。3.5inchから2.5inchまで24個。

さて、どうしたものか。一応動かないだろうけどソフトウェア的に全ての領域を0で埋めたり、ランダムなデータを配置するshred(シュレッドというUNIXコマンド)したりしてますが、この情報化社会でゴミとして出したHDDからデータが漏れないとも限りません。社内サーバで使ってたストレージだから大丈夫、と油断するわけにもイカンのです。

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燃えないゴミに出してもいいけど、破壊して出すサービスないかなぁとWeb検索してみるとサービスを提供している店舗はあります。物理的にHDDに穴を数個あけてデータを読み込みできないようにするそのサービス、お値段は1個のHDDで930円(税抜)。

hddcrashservice
24個を依頼すると税込24,105円になるわけです。日当1万のバイト2人を雇えるわけですね。ゴミに稟議通して費用精算とか超面倒臭い…貧乏性なので会社の金でもそれが惜しく感じる。

よし、分解して破壊しよう。分解して破壊して燃えないゴミに出すのに1日もかからないだろう

ということで分解することにしました。

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とりあえずメーカー別に分けてみました。左からMaxtor、WesternDigital、Hitachi、Seagate、IBM、Sumsong。合併したりしてるので今は同じ会社ってところもありますが、とりあえず表示メーカーごとに。Seagateは組み上がってるPCによく組み込まれていたのでそれなりの数ありますね。今もリーズナブルな価格で提供されているのですが、なかなか故障率がすごいと評判なので今はわざわざ買いません。買うなら故障品を送れば代わりを送ってくれるWesternDigitalです。ただし英語で送る必要があります

分解してみましょう。こちら標準的なHDDでSeagateの1TB SATAです。

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こんな星形ネジで止まっているので専用のドライバーを用意しましょう。マイナスドライバでなんとかなるだろう、と思ってもそうはいきません。

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見えるところのネジを外した跡、シールで隠れているネジがあるのでマイナスドライバーの角で剥がしてめくります。まずは2箇所。もう一つ。製品によってはもう一個下の方にある場合があります。数社のHDDを分解した経験から、全てのネジを外すと力をかけずに外側は外れます。力入れ ても外れない場合は外し忘れのネジがどこかに残っているのでシールを全部剥がすか、指であたりをつけてネジを探すのがいいでしょう。

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ひとつだけ、ディスクの読み取り位置を移動するアームが磁気ディスクに接触して故障しているのがありました。銀の円盤が激しくキズ付いているのがわかります。ついでに中の緩衝材にも影響がでて細かい黒い粉末が散らばっていますね。キレイに剥けた場合はこのようになります。上の画像とは壊れ具合が上品ですね。

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続いて中は赤丸でかこった部分のネジを外します。すると全部の部品が外れます。アームの部分は取り外しにくいかも知れませんが、もう壊れているHDDなんで直す必要も無いわけで、遠慮無くペンチとかでガッツリ外しちゃいましょう

画像左側の黄色い枠の部分に強力磁石があります。冷蔵庫とかにメモを貼り付けるのに再利用できないかと思いましたが磁石だけを取り外すことができずに諦めましたが、これをウマく使える方法をご存じの方はりょうすけにこっそり教えてください。

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全ての部品が分解できました。細かい部品があるのでそれらはゴミ箱を用意してそこにまとめましょう。銀盤はマイナスドライバーの角でキズをつければ読み込みできなくなります。古いHDDだとガラスコーティングされている事があります。その場合は割って読み込めないようにする必要があるのでビニールとか紙袋にいれてハンマーで叩いて「割れ物注意」のラベルを貼って燃えないゴミに出すのがいいでしょう。

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24個を分解して燃えないゴミに出すためにゴミ袋にまとめるのにトータル2時間ぐらいで終わりました。2万が2時間で終わるなら、まぁいいとしましょう。

これを真似して実際にHDDを分解してゴミに出す人、廃棄方法は各自治体の指示に従ってください。あと怪我のないように気をつけてやりましょう。

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