絵本「はらぺこあおむし」の原画展はボリュームたっぷりでお腹いっぱい。

世田谷美術館でやってるエリック・カール展に、有給休暇をとって行ってきた。

「はらぺこあおむし」って絵本、みんな知ってるよね?
卵から孵ったばかりの青虫が、空腹の余りいろんなものを穴を開ける程度つまみ食いし、どこで見つけたのかチョコレートケーキとかサラミとかアイスクリームとか食べて、最後に蝶になるお話。

エリック・カールはアメリカ人。彼の作品は紙にあらかじめアクリル絵の具などで色をつけて、それを切って貼る「コラージュ」で表現される。
貼り絵だなんて、よくムスメに読んでる絵本だけど全然気づかなかった。原画を見るとたしかに貼り絵であることはわかる。

「はらぺこあおむし」の特徴は、細工絵本。1ページにいくつかの食材の中心に開けた穴、幅の違うページの並ぶ構成などがある。
この作品は1969年にアメリカで出版されたらしいが、製本は日本で作られたとのこと。日本で出版されたのは1976年だそうだが。

しょうじき「はらぺこあおむし」しか知らなかったけど、他の作品の展示も細かくて、別の細工がされていたりで、最初から最後もまでずっと楽しめる。

一番いいのは作成過程がうかがえる、下書きと原画を並べた展示。そりゃいきなり切って貼ってるわけなくて、「こんな感じだろー」な絵がベースにあり、展示はなかったが結果の原画が見えるのは面白い。1ページ分の下書きだけではなく、絵本の下書きも用意しているのが置いてあった。
残念ながら、ケースの中で見られなかったが。

「はらぺこあおむし」を読んだことがある方は行っといたほうがいいぞ。

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