月別アーカイブ: 2021年11月

カラスミ作成開始と公園砂場均し

今週はほとんどランニングしてない。日曜日と木曜日に10km走っただけだ。

土曜日の昨日も朝のZwift Meetupで起きられず、そしてムスメちゃん達のスイミングでテストがあるため、保護者席で見守りを希望されたのでランニングに行けなかった。
日曜の朝こそ行かねばと思ったのだが…。

土曜日の昨日の夜、録画したEテレでの「おげんさん」で気分が上がり、妻ちゃんとチーズとワインで宴を始めてしまう。結果、今朝は起きられずにノーランニング。

土曜日の午前は家の掃除や家事があるが、日曜日の午前は比較的自由。なんで早朝じゃなくても走りに出なかったのかというと…。

ボラ子を買ってきたからだ。前振りが長いが、ここからが本題だ。

土曜日にトライアスロン友達のサセさんがFacebookに「近所でボラの卵巣が安かったのでカラスミ作りを始めた」という投稿があった。カラスミは一度作ってみたかったやつ!サセさんは格安で購入したとのことで、コメントで売店情報をゲットし、MTBで買ってきたの。

武蔵境駅からちょっと距離があるところにある魚屋・魚居酒屋の「武蔵境 おさかな屋」という店。調べて初めて来た。マイスタームラカミの隣で、知ってる場所だったが、ここに魚屋があるのは知らなかった。

店に入ってみると、狭いしそんなに種類もない。「種類もない」は、普段行っている角上魚類と比較してしまっているんだろう。あそこはチェーン店だからね。だけど、なかなか勝負な値付けをしてる。

角上魚類であれば650から750円ぐらいが最安値の太刀魚が380円。まじか。刺身でできないからこの値段なのかわからないが、ほぼ半額だ。

目的のボラ子もあった。480円のは少し大きくて綺麗。300円のは色がちょっと濃いし、微妙に血管も細かく見える。カラスミの作成手順で手間がかかりそうには見える。

100g180円の違いは微妙に大きいなぁ。このボラ子は一腹で結構な重みがあり、300gぐらいある。3本だと1kgもありえる。初めてのカラスミ作りに1kgで失敗すると心のダメージがでかい。ボラ子は1月まで獲れるらしいので今日は控え目にしとこうと思う。

300円/100gの方を二腹で600g、1,800円で購入してきた。

頭に身がついてるのでそれを取り除く。包丁で切ったらでっかい鱗が何枚もはがれてびっくりした。ボラってでかいんだな。

そして真ん中にある血管を除去。除去しにくそうだったら血管を針で細かく刺すでもいい。今回はうまく血管をつかめたので引っ張って取っちゃった。

処理したボラ子がこちら。

これを塩漬けしていきましょう。ちょうど入るタッパーがあったので5mmぐらいの塩底を用意し、そこに並べて塩の山をつくっていきます。

さすがに本体より離れたところまで塩を用意するのは無駄そうなので、身の周りだけに塩を固めます。

この状態で1週間、冷蔵庫で放置します。

この後は、1日水に漬けて塩抜きをして、2週間乾燥させればカラスミができるそうです。

今作り始めれば、年末年始に楽しめそうですね。いえーい。りょうすけくん、カラスミのかかったパスタが食べたい~。

意外と早く終わったカラスミ調理の第一段階。ふぅーと終わってキッチンから出てきたら、次女ちゃんが「遊ぼー」って来た。「走りに行けないな」と思いつつも「遊ぼう遊ぼう」と応える。

近所の公園に移動し、ブランコしたり滑り台したりケンケンパしたり。次女ちゃんが一人でジャングルジムに夢中になってる時に、その時は訪れた。

公園に、今、りょうすけくんと次女ちゃんしかいない。

これは…!今しかない!

この公園には砂場があるのだが、この砂場の凹凸がひどいのが気になってた。もちろん、砂場であるので子供が掘ったり積んだりするのは承知しているし、凸凹になるのもわかってる。だが、たまには均したいのだ。

自宅に戻ってスコップを持って公園に戻り、砂場の均し開始。

タイムリミットは、次女ちゃんが「ねぇダディ、遊んでよ」というまで。そんなに時間はない。

がっしがっし山をけずり、低いところに移動させ、スニーカーで均す。誰得な作業w。

次女ちゃんは、ダディのアホなやる気に負けたのか「手伝ってあげるー」という。よし、このスコップを渡すから均せ。

15分程度の作業ではあるが、かなりきれいな砂場になった気がするw。

大人も砂場で遊べるものだな。うん、「大人の砂遊び」だ。

ちょっと楽しかったので隙を見ては均すのやっていこうかな。

おっと、カラスミをわすれるところだったぜ。次回、来週の日曜日はボラ子の塩抜きをいたします。んがぐっぐっ!!

恵泉周回と小山田周回を教えてもらうライド

一緒にサイクリングにいく?と誘ってくれたカワシマさん。誘われて時間があれば行きますとも、と応えるりょうすけくん。

今回は小山田周回しますか?と誘われたのですが、現地集合したら「時間があるなら違うところも教えるわよ!」って優しい先輩顔でお誘いいただきました。遠慮なく教えていただきますとも!

ということで、とりあえず尾根幹まで来ました。最近、ゼブラカフェがクジラ橋にできたんですよね。そこにまた新しくオブジェができまして。

著名なデザイナーによるこれ。11月にチームケンズのロングライドに行ったときにも通った道なのですが、その時はなかったなぁと思ったら、そのイベント後にできたものらしいです。

背中にはロードバイクのブラケットが付いてるような気がします。

そのまま尾根幹を進み、今回教えてもらったコース。

Stravaでは「恵泉周回」というセグメントになっているところ。3.4km、50mぐらい登るコース。走りやすいロングや「ショパン坂」というカフェの横の坂も楽しい周回だった。2周回ってコースを覚えたのでまた来よう。

次は「小山田周回」と呼ばれるところ。10kmで80m登る。日大あたりから最後のコンビニまでがなかなかえげつない登りで練習になりそう。ここも2周走ってコースを覚えたのでまた走りに来よう。

「小山田周回」の途中で、お昼はEpisodeというパン屋さんに来ました。カワシマさんが以前行ってSNSにあげてて気になってた店にこれました♪

種類も豊富、どれもおいしそうなパン。その中でもタンドリーチキンを挟んだのと、から揚げが乗ってるパンを購入。

辛くないタンドリーチキン。これはハーフサイズ。フルサイズはちょっと多いかな、って思って。ちょうどいいサイズだった。

こちらのチキンもマヨネーズ、胡椒もいい味付け。

コーヒーも一緒に買って屋根付きの小屋で食べられる。外のテーブルもあるので夏には外で気持ちよく食べられそう。おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

カワシマさんと矢野口ローソン、境浄水場を経由して帰宅しました。

そう、この日は魚と顎だし粉末を買ってくる約束を妻ちゃんとしてたのでした。慌ててシャワーを浴びて洗濯も済ませて、車で近所の魚屋さんに行きました。

平日なのに人が多いなぁとおもったらマグロの解体ショーやってました。

マグロの解体ショー、一度やってみたいよね。

今日もおつかれさまでしたー。

おはサイコースサイクリング

先日チャレンジしようとした「多摩坂地獄」に再挑戦しようと思ったんですよね。だけどやっぱり9時スタートになっちゃってね。よく調べたら、元ネタのルートが所要時間を9時間使ってて、今からだと18時帰宅になっちゃうと思ったの。

あきらめたよね。

ということで、今日は「おはサイ」コースを走って来ようと思ったの。

「おはサイ」コースってのは誰かに直接教えてもらったわけではないんだけど、水曜早朝に矢野口ローソンをスタートして多摩の道を50kmぐらい走る人たちの練習コースだそうな。

今回で2回目かな。いい感じの坂が組み込まれているのでとても楽しいコース。ちゃんと走れればいい練習になると思ってた。

ちゃんと道を覚えようと今日走ってみたら、最後のよみうりランドあたりで工事が発生してて通行に苦労した。

気が付いたらこんな感じ。

直前に自転車通行止めの看板があった。え?じゃぁ自転車はどうしたらいいの?と思ったら。

反対の対岸歩道を行け、という。全然見落として進んでおりました。

歩道はまだ三角コーンが沢山ある歩道でしたがなんとか矢野口ローソンまでたどり着けました。

もうCross Coffieに行く気力はなく、「このまま狩ろうかな」と帰ることにしました。

いつも矢野口ローソンまで行く途中で使う鶴川街道、今日は衝撃の発見がありました。

なんと水木しげるの公園があったのです。

東京都調布市に住んでたことがある水木氏、ゆかりの地としていろいろオブジェがあるのは存じてましたが、鶴川街道にあるとは思いませんで。天文台近くにあると思ってたら意外と調布の外側にもあるんですね。

原作に忠実な鬼太郎がいたのでりょうすけくんのバイクを持たせてみました。いいサイズです。

鬼太郎の公園があることで水木先生の軌跡が残されていました。

いいサイクリングになりました。次もいい発見のあるサイクリングにしたいと思います。

谷口ジロー展に行ってきた。鼻血が出るかと思った。

谷口ジローとは

テレビ東京系列で放送されている「孤独のグルメ」のドラマの原作マンガの作画担当の漫画家です。「孤独のグルメ」は久住昌之が原作、作画を谷口ジローが担当していました。

文庫サイズで2巻出てますね。とりあえず、Amazonのリンクを貼ってみましたが、2巻を読んで記憶がありません。

「孤独のグルメ」でさえ「2巻を読んだっけかな?」と言ってる、この時点でお気づきかと思いますが、りょうすけくんは「谷口ジロー」については全くの素人です。

「孤独のグルメ」だけではなく、作品には2010年以降ドラマや映画などにも使われていたり、海外で話題になっているものもあるそうな。本当に何も知らなかった。

では、なぜ「谷口ジロー展」を知ったのか、来たか。単純で、ネットで話題になってたから。2017年に亡くなって、その後の原画展開催を知ったのもネットの話題。話題になった理由は「頭おかしい(褒めている)絵」だから。

ちょうど休みを取ったので朝から10時入館の予定で世田谷文学館に移動した。初めて芦花公園駅を降りました。京王線もすっごく久しぶりに乗りましたよ。

駅からは徒歩5分ぐらい。住宅街、介護施設が広がる街にちょこんと存在する世田谷文学館。

建物に入るとお土産ショップとチケットショップの先にラウンジがあります。チケットを買ってラウンジを見ると、井之頭五郎の立て看板がありました。一人で来たのでツーショットは無理ですね。自撮り?いや、今日はやめとこうかな。

今日は、「谷口ジロー展」について、りょうすけくんが感動したところをまとめたい。

トーン描写力

まずこれを見ていただこう。もう作品の名前すらメモし忘れたんだけど、スタジアムで開催されたボクシングの試合の1シーン。この原画の前で5分動けなかった。ずっと見入ってた。

動けなかったのは、二人のボクサーとリングの後ろにあるスタジアムの背景。

最初に見たところ、ペンか筆でスタジアムを書いて、色を薄く見せる白点描のトーンを貼って雰囲気を出しているのかと思った。よく見たら…この背景に鉛筆もペンも入ってない。

しまった。このスタジアムはトーンだけで描いてやがる…。

すでに「トーン」という言葉は出してしまっていますが、「トーン」とは細かい点の集合や網掛けで模様を作る粘着シートの事。細かい点の密度が高ければ黒に近いシートになるし、密度が低ければ薄いシートになる。

トーンについて、調べてたらとっても参考になるページがあったので参考資料として以下にリンクを貼っておきます。

上記の画像はAmazonから持ってきたもの。左のが点を集めて色が付いているように見える「トーン」。これは半透明のシートで、ペンやインクで描かれた漫画原稿の上に貼っても下の線は見える。シートを色を付けたいところに貼って、カッターの先で「点」を削ることもできる。

どっかから拾ってきた画像で恐縮だが、削ると以下のような模様に線を引くことができる。

「点」を集めたトーンの他に、上のトーン画像右の模様を用意した「トーン」も購入することができる。りょうすけくんの記憶が確かなら、1990年にこういう模様のトーンは売ってるところを見たことがないなー。

このページは3段階のトーンを使って構成している。原画展ではこういう「トーンの切れ目」も見どころです。以下、右の画像には「切れ目」に赤い線を引いてみました。

以下の画像には3段階になってる「切れ目」に線を引きました。「点」の密度の違うトーンを重ねると、重ねたところで別の模様ができる「モアレ」という現象が見えるのですが…そこはちゃんと計算して貼ってる様子。全然「モアレ」は見えません。さすがです。

こういうトーンだけの絵を作ったことがないのですが、予想するに制作はスタジアムの写真か、絵を描いたシートを用意し、その上から「トーン」を重ね、カッターで削って模様を作っていったんだと思われます。

もしかしたら、トーンと絵の間にプラ板を挟んだかも。あと、トレース台を一番下に置いているかも。

1頁の構成で削り間違いは結構目立つもの。かなり集中して作られたページだと思われます。本当に頭おかしい。

トーンだけのページは結構展示されます。これが1ページごとにすごくて、そのページの前の滞在時間が増えてしょうがないw。あんまり人の集まらない原画展で本当によかった。

次の1コマ目の背景もトーンだけで描かれているコマです。雪の白い点は修正液をポツポツしているところで、トーンは削っていませんね。

以下のページの2コマ目、人物の目に映る花もトーンだけで描かれています。花の雄しべ・雌しべもトーンだけで描かれていて…本当に頭おかしい。

以下の人物が空を浮遊しているシーン。空と地上の模様はトーンだけで描かれています。セリフ「さよなら」の周りの吹き出しはペンで描かれていました。

極めつけはこの山岳見開きページです。もうなんだこれ、ってぐらい頭おかしい。これも、右下の吹き出し以外はトーンだけで描かれています。

りょうすけくんとしてはトーンの達人は「シティーハンター」の北条司なんですが、もっとすごい人がいたんだ、と自分のアンテナの低さを反省しまくりです。

りょうすけくんはここ20年ぐらいまともにマンガ雑誌を読んでいないので、もっとトーンの達人はいるかもしれません。りょうすけくんの知見の中では、ということでご容赦ください。もしくは、「もっとすごいのがいる!」という場合はコメント欄にてご教授いただければと思います。

細かい描写力

今回の谷口ジロー展で驚いたのはトーンだけではありません。ネットでの他の来場者のいう通り、細かい描写に目を見張ります。

以下は犬を扱った作品の1ページ。120mの谷を飛び越える犬のページですが、この臨場感と言ったら…。

下の方の煙みたいなのはガーゼを丸めて朱肉にポンポンして適当な紙で様子見して原稿にポンポンしていく手法です。もちろん手前の地面にはかかってはいけないので何らかの蓋をしてマスキングして行ったのでしょう。

なによりも向かいの崖の側面の線。A4の原稿でこの細さは異常です。

カブラペンやGペンでは出せないので丸ペンを使っているかと思います。以下も適当にWebから拾ってきたものですが、漫画を描くペンは、ペン先というインクを付けて紙に線を描く消耗品の部品を、ペン軸というスティックに刺して作ります。ペン先の種類はG、丸、かぶらが多く使われるそうです。

「パタリロ!」や「翔んで埼玉」の摩耶峰央先生はカブラペンを使ってあの線を描き、5~6ページでペン先が潰れるので交換するという話を聞いています。(参照: 摩耶峰央原画展(1/4部)に行ってきた。)

谷口先生はこのページだけで丸ペンを何本消費したのだろう、と思いますね。

ほかにこのカラーページ。

実はこのページは、一般的なA4サイズの漫画原稿ではなく、B5サイズが使われていました。これでこの細かさ。雨が白い線で描かれていますが、どのように入れたのか気になります。当時の修正液はまだ粘度が高く、細かい線を描くのは苦手だったような気がするのですが、どうやって描いたのだろう。プロは薄めて丸ペンで描いたのかな…。

この馬と海から上陸するシーンも圧巻です。ここはさすがにトーンだけで描かれていませんが、まるで「波打ち際のデザインのトーン」を使ったかのような、こまかくて、きれいで、本当に海の写真を使ったんじゃないの?と思うページです。このページは、5分動けなかったな。

重ねて貼られたトーンも本当にきれいだし、なみの高低差が、白波の影も立体に見えるこの描写力。本当に、本当に頭がおかしい。

次にこの街のシーン。

この細かさ。デジタルな今の世界では写真を持ってきてツールの機能で線にすることはできます。ですが、そんなのまだ全然一般的じゃない時代のアナログなページ。しかもトーンが貼られている。

高層マンションも1フロアごと描かれていて、街が活きているようです。

写真をトレースするにしても、もうちょっとアップにして「さぼる」ことができただろうに。連載作品でこのクオリティは本当に頭がおかしい。

ちょっとした親近感

描写力から気づくこともあります。これは「歩く人」の一話。

セリフがなく、絵だけで見せる作品らしい。主人公が歩いている風景で見せるので、やはり描画力が必要です。ですが、これを見てるとふと気づくことがあります。

これ、玉川上水から多摩湖自転車歩行者道を経由して狭山湖にいくサイクリングロードじゃないか?

見たことのあるトンネル、電車が横を走る風景。

踏切に分断されるサイクリングロード。そしえ坂道とたどり着く湖、その先に富士山。

これは、りょうすけくんがよくランニングに使っている多摩湖自転車歩行者道から狭山湖に行った際に見られる光景。見慣れて風景です。

この富士山もトーンだけで描かれていますね。

って、「多摩湖自転車歩行者道」だと言い切ってるけどまだ確証を得られていません。作品も読んでないから。しかし、描写力からランニングで見慣れた風景を連想させている可能性は否定できません。

ルーブルの案件

世界的にある程度の評価を得てる谷口ジローはフランスのルーブル美術館からのオファーがもあったそうです。それが以下の原画。

カラーで描かれたそれはこれまでのトーンでの表現とは異なります。貼って剥がせるトーンと違い、塗ったら修正はほとんど難しいカラーページでのこのクオリティ。

小さなコマも手を抜いていません。まるで写真かのような細かさ、色使い。水彩絵の具を使っているのでしょう、薄くて綺麗な色が出ています。いや、比較的最近の作品だからコピックで塗ってるのかも?

食べ物の描写も、「孤独のグルメ」でモノクロで見せつけた実力をカラーでもまるで本物のように見せます。下の画像、生ハムの皿の横のグラスが本当に水が入ってるように見えます。

もうここまでくると劇画ではありません。漫画でもありません。絵画です。

ネームと原稿

原画展といえばネームと原稿の比較コーナーはお約束です。ネームとはコマ割りやセリフ、大まかな風景を描いた下書きの下書きみたいなもの。以下のようなものです。

これを編集者に見せて説明し、双方納得すればペン入れ作業に入ります。仕上がったのが以下のページ。

こういうネームという設計段階から完成形も併せて見られるのもなかなかないことです。普通、ネームなんて世に出てきませんからね。

谷口ジロー展を見終わって

10時に入館して12時すぎにショップでお土産を買いました。展示を見るのに2時間かかりました。点数はそんなに多くありません。見入ってしまったのでしょう。

捨てコマのない展示を並べられたらそれはしょうがありません。

雑誌「東京人」が谷口ジロー特集だったので、不勉強を反省して購入しました。あとルーブル美術館のオファーで描かれた「千年の翼、百年の夢」がカラーの大判とモノクロの文庫版が並んでいました。

カラー版をついふらふらっとレジに持って行ってしまいました。

帰宅後、見直してみましたが…やっぱり生原稿にはかなわない、印刷された乾いたカラーページがそこにありました。

谷口ジローを本当に知らなかった。知らなかったことで、つまらない人生を送っていたなと反省中だ。

最近はWebマンガとかでとにかく多種生産、デジタルリリースでマンガ作品がだいぶ手軽に生産されて消費されている気がする。手軽に生産されるために絵が雑だったりするのだが、それが悪いわけではない。絵は雑だが内容が濃いということもあるから。

一方、読者側もカジュアルに作品に接するようになってきてる気がする。漫画作品も多いので、漫画が消費物になった傾向もある。

りょうすけくんも多分に漏れず、だいぶ最近に「孤独のグルメ」の原作マンガを読んだために、「孤独のグルメ」にあった谷口ジローの「芸術性」を見落として、ストーリーだけを読んでしまったようだ。そのため、谷口ジローの他の作品に触れられなかった。これが本当にモッタイナイ。

読み手も、漫画の消費社会におぼれず、ちゃんと作品を一コマ一コマ味わうべきだな、と反省した。気づかせてくれた谷口ジロー先生には感謝しかない。

この原画展を見てしまったら、デジタルが主流になりつつあるマンガ作成業界において、アナログで見せつける作家も応援していきたい。もちろんデジタルも悪くないが、デジタルだとわからせない技術も必要じゃないかな、と思う。

「ゴールデンカムイ」とかは、デジタルの特徴が出過ぎてて微妙に面白い。(悪いとは全然言ってない)

マンガを楽しんでる人、谷口ジローという作品を見たい人、漫画に触れている人にはぜひ足を運んでいただき、驚愕して、「頭おかしい」と思っていただきたい原画展だった。2022年2月まで開催しているとのことなのでぜひ行ってほしい。

りょうすけくんも….もう一回行こうかなぁ。